三石山観音寺と御朱印〜旅と縁結び〜

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昔から神社やお寺が好きです。
そんなに信仰深い訳でもないし、詳しい訳でもないけれど、なんか好きなんだよね。

その場所その土地によって空気も違うし、手を合わせることで自分の心がリセットされるような、そんな気持ちになれる場所。

で、旅が好きだし、様々な土地へ行くことも増えたし、せっかくなら記録していきたいなという想いを込めて2年前に購入した御朱印帳。

2冊の御朱印帳

1冊目は神奈川県の箱根神社で購入して、2冊目は宮城県の釣石神社で購入。

ブログにも訪れた神社仏閣や御朱印のことを書いていきたいなぁと思っていたので、今日は先月、千葉県で撮影をした帰り道に立ち寄った三石山観音寺のことを書いてみようと思います✏️


千葉県君津市にある「三石山観音寺(みついしやまかんのんでら)」。

このお寺はもともと知っていた訳ではなく、近くの撮影スポットで写真を撮っていて、ふと、久しぶりに神社仏閣へ行きたいなぁと思い立ったことがキッカケで立ち寄りました📷

その時居た場所から一番近くにあったお寺であり「行ってみたい!」と直感的に感じたお寺でした。
   
大通りから路地に入り、山道を車で登ること数十分。
途中、こんな山奥にお寺はあるのか?と不安に思うくらい車通りも無い山道をひたすら進み…
  
到着!

三石山観音寺入口

三石山観音の”三石山”とは、千葉県君津市にある山。
山頂に3つの岩があることからこう呼ばれるようになったとのこと。
 
そしてこの”三石山観音寺”は室町時代の応永16年(1420年)7月に開山されたと伝えられており、長い歴史があるお寺なのだそうです。

観音寺への参道入口

入口の門をくぐり、緑に囲まれた山道を進みます。

緩やかな坂道の参道をゆっくりゆっくり進むと、緑と澄んだ空気に癒されて自然と爽やかな気持ちに。
参道の途中にはおそうじ小僧さんというお地蔵様もいらっしゃいました。

おそうじ小僧さん

こういうお言葉はしっかり見てしまう。
心に刻んで進もう。

しばらく参道を進むと山門が現れます。

三石山観音寺山門

そして近くには「こわさないで いきもの・自然」の文字。

600年ひっそりといき続けている野草やコケ・シダ類を持ち帰らないで!というお願いでした。

“毎年自然の法則で子孫を増やし、美しく咲いて皆様を待って居る”

そうだよね。
うん、うん、と思わず頷いて、先へと進みます。


山門から先は少し急な坂道に。

手を繋いでゆっくり登っているご年配夫婦のお姿が目に入り、「素敵だなぁ」と思いながら登っていきました。

参道を抜けた先にある写真中央のお堂で手を合わせ、お寺の方に御朱印をお願いすると、こんなことを教えてくれました。

お寺の方<br>
お寺の方

本堂はここではなく、この奥にあります。
そして本堂の裏手に細い階段がありますので是非登ってみてください。階段を登った先の頂上が、一番のパワースポットと呼ばれているところです。

三石山観音寺は「縁結び」のご利益があると言われております。
この”縁結び”とは、恋愛だけでなく、お仕事の縁や、友達の縁、様々なご縁を結んでくれますよ。

お寺の方に言われた通り奥に進むと、本堂が見えてきました!

三石山観音寺本堂

お堂の彫刻に目を奪われ、しばし眺める。
龍や虎や様々な動物が細かく掘られている様は本当に美しい。

手を合わせてお参りした後は、パワースポットを目指します。

本堂を飲み込むかのような岩

本堂の裏手を見ると、巨大な岩が覆いかぶさっていました。
すごい迫力。
これだけでもパワーを感じます。

その傍らには細い階段が続いていました。

奥の院へ続く階段

一番のパワースポットであると言われている山頂を目指し、階段を上ると

大きな岩に挟まれた細い道。
人一人がやっとこ通れる細さに「こっちであっているの?」と思うほど。

「奥の院」はこちらという矢印を信じていざ進む!

奥の院へ続く道

角を曲がると、更に更に細くなる道。
岩の間をすり抜ける形で進むのですが、あまりに狭すぎて身体を斜めにしないと通れない・・・。

そしてこの細い岩の道の足元にもお地蔵様が。

訪れる人々を見守っているんだろうなぁと思いながら進み、何とか細い道を抜けました。

その先は崖沿いの細い道をひたすら進み、石段を上がっていきます。

途中途中にあるお地蔵様や石像を眺めながら緑の世界を進み・・・

折り返した先の石段を登って、到着!

奥の院を囲っているフェンスには、いくつかのハンカチが結び付けられていました。
縁結びをお願いしに来た方が結んでいったのでしょう。

縁結びの他には航海安全のご利益もあるのだそうです。

木々の間からは周りの山々を見渡せ、神聖な雰囲気の奥の院。
ここでもしっかりと手を合わせ、来た道を戻り、再び本堂へ。


本堂に辿り着くと、来る時に見かけたご年配のご夫婦がいらっしゃり、話しかけてきました。

ご年配夫婦
ご年配夫婦

お姉ちゃん、一番上まで登った?
途中の道すごかったでしょ?
すごい細い道だから皆びっくりするんだよね。

私

驚きました!
身体斜めにしながら通りましたが、無事に頂上まで行ってお参りしてきましたよ!

ご年配夫婦
ご年配夫婦

それは良かった✨
私達はもう登れないのよ。
太っちゃったし、足腰も弱くなっちゃったから。

昔はよくのぼったんだけれどね。

私は60年前からここにお参りに来ているの。

私

60年前?!

ご年配夫婦
ご年配夫婦

そう。60年前。
受験や、お願い事や、様々なお参りに来たんだよ。

ここは君津市と言っても、山の上でしょ?

昔は車も無いし、歩いて登ってくるしかなくてねぇ。
1日がかりでよくお参りに来ていたんだよ。

その頃は登ってくる途中に「柿の羊羹」が売っていてね。
休憩しながら食べたんだよ。

私

1日がかりで登ってきていたんですね。
車でもかなりの距離を登ったので、歩いて登っていらっしゃったなんて本当に凄いです。

柿の羊羹が有名だったんですね。食べてみたいなぁ。

ご年配夫婦
ご年配夫婦

今はもう何にもお店が無いもんねぇ。

ところで。
凄いカメラを持っているけれど、お仕事で使っているの?

私

半分趣味、半分お仕事ですかね。
写真が好きでカメラをいつも持ち歩いているんです。

ご年配夫婦
ご年配夫婦

素敵ね!
仕事している女は輝いているし、楽しいわよね。

これからも頑張ってね!

少しの間ですが、こんな会話をしたのです。

そして一番初めに立ち寄ったお堂へ、御朱印帳を取りに行きました。

お寺の方
お寺の方

頂上までたどり着けましたか?

私

はい✨
しっかりお参りしてきました。
教えてくださってありがとうございます。

お寺の方
お寺の方

それは良かったです。

ところで、今お話していた方達はご家族ですか?

私

いいえ。
今日ここで初めてお会いした方です。

話しかけてくださり、色々なお話を聞かせてくださいました。

お寺の方
お寺の方

そうだったのですね。
あまりにも楽しそうに、仲良さそうにお話しているように見えたので。良いですね。

またいらしてくださいね!

「三石山観音寺」の観音様は”ひとこと観音”と呼ばれており、真心を込めて一つお願いをすると叶うと言われております。

マラソン選手の高橋尚子さんはこの三石山観音寺にお参りをして挑んだオリンピックで金メダルを取ったそう。凄いですね。
 

そして私が手を合わせながら心に想っていた事。

「これまでの全ての皆様との出会いに感謝。
 そしてこれからも素敵な方々と出会えますように。」



素敵なご年配のご夫婦との出会い、優しいお寺の方との出会い、
既にお願いが叶っちゃったなぁ
そんなことを思いながらほっこりした気持ちで帰路に着きました。

旅が好きな私は、旅先で出会った方と仲良くなったり話しかけられたりすることがよくあります。

それはとても嬉しいこと。
素敵なこと。

綺麗な景色や美味しい食べ物と出会う、これももちろん旅の醍醐味ですが、
“旅先での人との出会い”
これが何よりも気持ちを温かく充実したものにしてくれる。

そう感じています。

だからこうやって旅先で話す一言一言を大切にしたくて。
この気持ちを残しておきたくて。
ブログに綴ってみました。

これからもこういう瞬間を、ご縁を、大切にしていきたいな。

今まで私と出会ってくださった皆様、本当にありがとう。
これからもよろしくお願いします✨

そしてまだ見ぬ、これから出会うであろう皆様。
出会える日を、ご縁が繋がる日を、楽しみにしております😊

コメント

  1. みち子 より:

    とても素敵な写真と心温まる文章で行きたくなりました

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