2019年東北慰霊ツアー2〜旧広田水産高校仮設住宅〜

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2019年3月10日の夜、私達は岩手県陸前高田市「旧広田水産高校仮設住宅」の仮設集会所に泊まりました。
ここに泊まるのも今回が最後。

岩手県陸前高田市「旧広田水産高校第一仮設住宅」
Rikuzentakata city, Iwate prefecture
“Old Hirota Fishery High School First Temporary Housing”

当時は136世代の方々が住んでいた仮設住宅も、この時残っていらっしゃったのは4世帯。2019年3月末で終了です。


東日本大震災から8年。
仮設住宅というにはあまりにも長い期間。
きっと誰もがこんなにも長く仮設住宅での暮らしが続くとは思っていなかったことでしょう。

集会所の荷物もどんどん片付けられていっていましたが、全国から届いたであろう応援メッセージや千羽鶴。


2017年のクリスマスにプレゼントしたどりらんのカレンダーもありました。

私がはじめて陸前高田市を訪れたのは2014年のクリスマス。
雪が降っていて。とても寒い日。

まだ沢山の方が仮設住宅に住んでいて、この仮設集会所で子ども達やおじいちゃんおばあちゃん達と一緒に歌って笑ってクリスマスイベントを楽しんだ。

この時の映像が残っているので貼っておきます↓


この一ヶ月前にビデオカメラを買って、東北のことを伝えたい!っていう一心でひたすら撮影していた頃。撮影も編集もわからなくてガタガタだけれど、残しておいて良かったと心底思う。

ライブの後は子ども達と遊んで、移動販売車の方ともお話したなぁ。


この後も何度も訪れて。
真剣に話したり、笑ったり、気持ちが入り過ぎて時に泣いた事もあった。

子ども達と走り回って遊んだり、おじいちゃんおばあちゃん達とご飯を食べたり、お話したり。一緒に歌ったり、インタビューさせてもらったり。

沢山の思い出が蘇ります。

最後の宿泊の日、自治会長の菅野さんと一緒にパチリ。
本当に沢山お世話になった方です。

いつも温かく迎えてくださって、私達がイベントを行う時には会場までの交通手段が無いおばあちゃん達の送迎までしてくださいました。
更にアワビのシーズンには美味しいアワビを差し入れしてくださった事も✨
(陸前高田のアワビは超美味しいんだよ!)

菅野さんも4月からはやっと再建したお家へ。
「仮設が無くなっても、これからも来てね。」
「アワビのシーズンにはまた美味いアワビ食べさせてあげるからっ。」
今回もそんな言葉をかけてくださいました。

本当に本当にお世話になりました!
もちろん、これからも今までと変わらず会いに来ます😊

2019年3月11日。
東日本大震災から8年が経つ日。

朝、旧広田水産高校仮設住宅の前で菅野さんと握手を交わした私達は、そのまま慈恩寺さんへ向かいました。

この慈恩寺さんにも私達はいつもお世話になっています。
2018年のクリスマスもここでライブをさせて頂きました。

海からは少し高台にある慈恩寺ですが、津波は窓のすぐ下まで押し寄せたそうです。
広いお堂に多くの方が避難していたとのこと。
当時の新聞がインターネットに残っていましたので、貼っておきます↓
<お寺に避難69人、肩寄せ合って生きる>

慈恩寺の皆様に一目お会いしたくてご挨拶に伺うと、なんと!
京都に出張されているはずの和尚様にもお会いすることが出来ました😊

皆様のお顔を見ると、本当に嬉しくてなんだか安心します。
和尚様のお孫さんはソーセージの「朝焼けくそったれロード」のMVに夢中とのこと🎸いつかギター聞かせて欲しいなぁ✨

そしてもうお一方、どうしても会いたい方のお家へ。
工事が至る所で行われていて道に迷い、菅野さんに助けてもらいながら到着。

アポなしで行ってしまったので残念ながら不在でお会いできず😢
お土産とお手紙を玄関にかけて来ました。

私達が会いたかったのは、吉田のおばぁちゃん。

吉田のおばぁちゃんは、東北や番組でご一緒しているパンクロックユニット・ソーセージのHPにも載っていたおばぁちゃんなんです😁

一時期、ソーセージはソウちゃん・セイジくん・おばぁちゃんの3人組のバンド?!と思われていたとかいないとか・・・(笑)

とっても笑顔が素敵なおばぁちゃん😊

↑はこの間の2018年のクリスマス、慈恩寺さんでお会いした時の写真。

実はこの時、菅野さんと吉田のおばあちゃんに会った瞬間に私はこんなことを言われたんです。
「俺たちのこと忘れてただろ(笑)!」って。

数ヶ月に一回東北に来ている私達ですが、様々な場所に足を運んでいる為、毎回全ての場所に来れている訳ではなく(本当は全て行きたい)。
この時は少し間が空いてしまってからの再会でした。

「そんなことないですよー!ずっと来たかったですもん。」
そんな会話をしたんです。

でね。
笑顔溢れるクリスマスイベントになって。

イベント終わりに、また吉田のおばぁちゃんが私のところにやって来たんです。

そして手を握りながら
「いつも来てくれてありがとう。もう頑張り過ぎないで。いつまでも来て欲しいからもう頑張らないで、身体長持ちさせて。」
って、そんな言葉をかけてきました。

いつも一緒に活動していたソーセージの黄色担当セイジくんが身体を壊して来れなかった事に驚いてショックを受けていたおばぁちゃん。
そんな風になって欲しくないから、皆もう頑張らないで。と。
     
この日の夜、私はなんだか泣けて来ちゃって。

クリスマスイベントで見たおじいちゃんやおばあちゃん達の満面の笑みへの幸せと皆様と出会えたことの嬉しさの涙。

「忘れてたでしょ!」
って言う言葉から感じた、待っていてくれたんだっていう嬉しさと、長い間待たせちゃったんだなっていう申し訳ない気持ちの涙。

必死に手を握って「もう頑張らないで!」と言って来たおばぁちゃんの言葉に。

なんて表現して良いかわからないんだけど。
もっともっとこれからも皆様に会いたくて。
会いに来たくて。
出会った皆様がいつまでも元気でいて欲しくて。
いつまでも長生きして元気で笑っていて欲しくて。

仮設集会所で、一緒に泊まっていた井戸さんと壮ちゃんの前で、
「おばぁちゃんや菅野さんや慈恩寺の皆様や、東北の皆様と、もっと会いたいよ〜。いつまでも元気でいて欲しいよぉ〜。泣」
と、涙が止まらなくなっちゃったんです(^_^;)


いつも来れる訳じゃない。
けれど行ける時には会いに行こう。
ライブやイベントが無くても。顔を一目見るだけでも。

今まで以上にそんな風に思って、そんな話をしました。

今回はお会いできなかったけど、この後電話がかかって来て。
元気な声を聞くことができました!
また必ず来るので、いつまでも元気で居てくださいね。

そしてセイジくんが復活した際には、またこの3ショットを撮らせてください。



私の宝物の一つ、おばぁちゃん手作りの「ふくちゃん」🦉
今もブログを書いているデスクの横に飾ってあります。

陸前高田で出会った皆様、
東北で出会った皆様と、
これからも沢山沢山お会いできますように✨

I will continue to meet everyone.


今日のブログはここまで。
次回は陸前高田の町中で見た景色をお伝えしますね。

2019年3月陸前高田の町

“2019年3月東北慰霊ツアー・アルバムはこちらからご覧頂けます”

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