とみおかアンバサダー【とみおかアンバサダー活動記vol.1】

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お待たせ致しました!
体調も本調子に戻ってきましたので、SNSで告知をしておりました”とみおかアンバサダー”のことを公開致します。

キッカケや活動内容、12月に訪れた視察のことなどなど、項目ごとに書きました。
どうぞご覧ください。

とみおかアンバサダーのキッカケ

SNSでお知らせをしました通り、この度、福島県双葉郡富岡町の”とみおかアンバサダー”を務めさせて頂くことになり、現在、関係者の方々や富岡町の方々と一緒に活動させて頂いております。

“とみおかアンバサダー”のキッカケは、旅人求人サイト「SAGOJO」さんの募集を見たこと。

TOP | すごい旅人求人サイト「SAGOJO(サゴジョー)」
SAGOJOは、旅先で「シゴト」をすることで、クライアント(企業・地域)から「リターン」を受け取りながら旅することができる「すごい旅人求人サイト」です。

SAGOJOさんは「旅✖️仕事をもっと身近に」というキャッチフレーズで、様々な企画や旅人にオススメのお仕事を紹介しているサイトです。

職業柄、色々な土地に行くことも多いし、「旅がしたい!」と常日頃から思っている私にとって、前々から興味を持ってチェックをしていたサイト👀✨

SAGOJOさんのサイトで募集していた”とみおかアンバサダー”の記事が目に留まり、5年間東北に通ってきた経験を活かした新たな活動がしたい!と思って応募したのがはじまりでした。

とみおかアンバサダーは私以外にも数名いらっしゃり、個性的で魅力的なメンバーと一緒に活動させて頂いております!

もうね。
話しているだけでワクワク・刺激を貰える方がいっぱいいるんですよ😁


とみおかアンバサダーのミッション

この”とみおかアンバサダー”のミッションは大きく分けて2つ。

*福島県双葉郡富岡町のリアルを感じ、新たな魅力を発信する。
皆様もご存知の通り、富岡町は2011年の東日本大震災と原発事故で大きな被害を受けた町です。地震や津波の被害に加え、特に原発事故の爪痕は大きく、今なお帰還困難区域となったままの場所もあります。富岡町の視察・イベントへの参加・町の方々との交流を通して、感じたことや新たな富岡町の魅力を発信していきます。

*とみおか町の新たな名産となるようなお酒の開発に携わる。
2020年3月11日、東日本大震災から9年を迎えます。そして3月14日には長い間不通となっていた常磐線が開通します。これに合わせて、富岡町の新たな名産となるような日本酒の開発企画が立ち上がっています。米農家さんや酒造さんと交流をしながらアイディアを出し合い、日本酒開発企画を進めていきます。

上記のミッションを「SAGOJO」さんと「一般社団法人とみおかプラス」さんと一緒に行っていく。というのが私達”とみおかアンバサダー”の役割。

一般社団法人とみおかプラスさんは「町内外のあらゆる人々の”つながり”を土台として富岡の”未来に向けた町づくり”を主導する民間主体の団体」です。

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実はとみおかアンバサダーに応募するにあたり、5年間見てきたこと・現地の方々と交流してきた経験がある分、何処までを発信していいのか?とか、どう発信したらいいのか?等、色々考えたりもしました。(今までの私の活動を知っている方ならお察しのことと思います)

が、
そもそも「とみおかアンバサダー募集」の記事を目にしてしまった時点で、想い入れがある福島に携わることが出来る活動をやらないという選択肢は私の中にありませんでした。

やってみないとわからないし。
活動してはじめて見えることもあるだろうし。
疑問や不安は実際に聞いて確認しよう。
と心に決めて応募しました。

12月7日・電車で富岡町へ

というわけで先月12月7日と8日、とみおかアンバサダーの活動で福島県双葉郡富岡町へ行ってきました。

今までは車でしか行くことが無かった為、はじめて電車で富岡町へ。
なんだか新鮮。

“上野”から”いわき”までは「スーパーひたち」に乗り、”いわき”から”富岡”までは常磐線に乗車。

上野からいわきまではスーパーひたちで

道中は車窓から見える海や福島の景色を眺めながら、これまで通い続けた5年間のことを思い返す。

2014年にはじめて震災後の福島を訪れたこと、開通直後の国道6号線の景色と衝撃、避難を余儀なくされ何年も仮設住宅で暮らしていたご家族との交流、ご家族に案内して頂いて目の当たりにした帰還困難区域の景色、伺ったお話で涙が止まらなかったこと、などなど。

色々なことを思い出しながら富岡を目指しました。

車窓からの風景

そして富岡へ到着。

現在は富岡までしか行けない常磐線。
今年2020年3月14日、遂に仙台まで行けるようになります。
アクセスが格段に良くなりますね。

他の駅でも見たことがある、線量計。
この時は0.072μSvでした。

駅で他の方々と合流し、まず向かった先は・・・

とみおかワインプロジェクト

私達がまず向かった場所、それはワイン造りに欠かせない葡萄を育てる小浜栽培圃場でした。

ん?
富岡でワイン??
と思った方もいらっしゃることでしょう。
私もはじめはそう思いましたから。

ここでは”とみおかワインドメーヌ”の代表を務める遠藤秀文さんからお話を伺いました。

とみおかワイン
とみおかワイン - 「いいね!」364件 · 2人が話題にしています · 143人がチェックインしました - ワイン作りを通して、会員相互の親睦を図り、広域的な産業・文化の創出を目指す

遠藤さんのお父様は東日本大震災当時、富岡町の町長を務めていらっしゃったそうです。

震災当時の生々しいお話〜ご自身の事業のお話(遠藤さんは会社の社長としてご活躍されていらっしゃいます)〜とみおかワインプロジェクトのお話まで、様々なお話を伺うことが出来ました。

2016年3月に立ち上げた「とみおかワイン栽培クラブ」により町内の圃場で葡萄栽培を開始され、3年目となる2019年、初の葡萄収穫が行われたそうです。

地元の食材の「食」と富岡の葡萄で造られる「ワイン」で観光文化を広めていきたいとのこと。

私は遠藤さんがおっしゃっていた
“復興の為に新しいことをやらなければならない”
“元に戻すのではなく、もっと新しいことを”
“次の世代へたすきを繋ぐ”
という言葉が胸に残っています。

栽培圃場からは富岡漁港が見えます

そしてもう一つ、私が印象に残ったこと、それは圃場の前に建てられていた建物でした。

私達がお話を伺う際に利用させて頂いたその建物は、木で出来た、それはそれは立派な建物でした。
遠藤さんのお話によると、なんと仮設住宅を再利用しているそうで、4世帯の方が住んでいた仮設住宅を合わせて造ったのだそうです。

私はこれまで東北各地の様々な仮設住宅を見てきました。各地の方々との交流の中で、仮設住宅の中を案内して頂いたことも泊まらせて頂いたこともあります。
地域によって造りも全然違う仮設住宅。簡易的にプレハブで作られたものから、パッと見、仮設住宅とわからないような立派なものまで沢山の仮設住宅がありました。

利用が終わったら壊す、ではなく、しっかり作られているもの・まだ使えるものは再利用する。

この取り組みはとても素敵だと思いましたし、今の時代だからこそ必要なのではないかと私は感じました。再利用できるもので作るという考え方もきっとありますよね。

米農家さんとの交流

次に、私達は今回作る日本酒の原材料であるお米を育てている米農家さんのお宅へ向かいました。

米農家の渡辺さんから米づくりのお話を伺い、その後は稲運び作業をさせて頂きました!

私達が訪れるということで、作業を少し残しておいてくれたそうです

干してある稲をはじめは機械を使って運んでいましたが、途中から皆で手で持って運び出す。
稲に関わる作業は幼い時ぶり(小さい頃、祖父母の田んぼのお手伝いをした以来)で、楽しくお手伝いをさせて頂きました!

とみおかアンバサダーの皆で稲運び

皆で運ぶとあっという間でしたが、これを一人でやるとなると。
いくら機械を使ったとしても大変な作業・・・。

渡辺さんも人手の大切さをおっしゃっておりました。

その後は農作業に使う機械の説明をしてくれた渡辺さん。
普段なかなか目にする機会もないので、皆興味津々。

特に男性陣の盛り上がりと歓声は凄かった(笑)

渡辺さんはとっても気さくな方で、色々なことを教えてくださいました。


作業の後は日本酒プロジェクトのお話を聞き、アンバサダーや関係者の方々とミーティング。

その後の懇親会では、渡辺さんが育てたお米「天のつぶ」で造られた日本酒”天の希”や、富岡の桜で有名な夜の森の名前が付いている”夜の森桜”、そして今回のプロジェクトでお世話になる「人気酒造」さんの日本酒を試飲。

夜の森桜と天の希

地元料理と日本酒を味わいながら、富岡の方々とお話をする時間。

私達アンバサダーにとっては、日本酒造りのアイディアを生む為の情報や地元の方々のお気持ちを伺える貴重な時間。

お土産で頂いた天のつぶ。渡辺さんが丹精込めて育てた美味しいお米です。

富岡の町の花は桜だけではなくツツジも町の花だというお話。
夜の森の駅に咲いていたツツジはとても美しかったが、今は刈り取られて咲いていないというお話。いつかまた咲いてほしいというお気持ち。
帰還困難区域の解除が出て戻ってきたが、家族は未だ離れて暮らしているというお話。
富岡の大倉山からの眺めが素晴らしいというお話。
富岡漁港からの朝日はとても美しいというお話。

沢山のお話を伺うことが出来ました。
色々お話してくださったことに、心から感謝しております。


とみおかイルミネーション視察

ミーティングと懇親会の後は1日目最後の視察「とみおかイルミネーション」の視察へ。

寒かったけれど、キラキラ輝くイルミネーションはとても美しく。
“町に灯りを取り戻したい”という町の方々の想いを強く感じました。

SNSをやっていらっしゃる方は「#とみおかイルミ」で沢山の方が撮影された富岡イルミネーションの写真を見ることが出来ますよ😁
是非、チェックしてみてくださいね。

この日は富岡駅前の「とみおかホテル」に宿泊。

12月8日・朝日を見に富岡漁港へ

富岡の方々から伺った「漁港からの朝日」を見る為、翌日は5時に起床。

有志数名と一緒に、まだ薄暗い富岡の町を歩いて漁港へと向かいました。

朝焼けと富岡駅

駅前のとみおかホテルから漁港までは徒歩5分ほど。
一本道を海へ向かって歩くだけです。

近いのですが、カメラを持った有志達の集まり。
写真を撮りながら歩く為、次第に空は明るく・・・(笑)

朝焼けに照らされた一本の木と重機のシルエットが幻想的。
海外にいるような錯覚さえおこすほど。

そして漁港に到着。
防潮堤の上からは、福島第二原子力発電所が見えました。

朝焼け空と福島第二原子力発電所

富岡漁港では懇親会でお会いした町の方と再会。
「朝日を見にきてくれたのですね!ありがとうございます!」
とのお言葉に胸が温かくなりました。

富岡漁港は美しい景色の宝庫。

砂浜の砂も、水面に写った朝焼け空も、全てが美しく、時間が経つのも忘れるほど。

朝日が出るまでの時間、それぞれが思い思いに過ごしました。

そして太陽が海と雲の間から顔を出すと、貴重な「気嵐」も出現!

気嵐とは、水面から蒸発した水蒸気が大気によって急激に冷やされることによって起こる現象。
海面の煙のようなものが気嵐です。

朝日と気嵐、自然が見せてくれた素晴らしい光景に感動。

そしてこの船は、震災の時にちょうど海にいた船とのこと。
津波の影響でしばらく戻って来れなかったというお話を聞くことも出来ました。

ここに来たからこそ見ることが出来た景色、聞くことが出来たお話。
教えてくださった富岡の方々、本当にありがとうございました。

日本酒醸造の講和とミーティング

朝日を見た後はホテルへ戻り、朝食。

その後は福島県双葉郡の総合インフォメーションセンター「ふたばいんふぉ」で日本酒醸造のお話を伺いました。

お話してくださったのは「人気酒造株式会社」の遊佐社長。

人気酒造 NINKI.Inc|吟醸だけしか造らない、手造りだけでしか造らない蔵
人気酒造のWebサイトへようこそ。全てが、木桶造り。全てが、瓶貯蔵。吟醸だけしか造らない、手造りだけでしか造らない酒蔵です。

数年前、ウルトラマンのパッケージが印象的な”純米総攻撃”で人気酒造さんを知ってから、実は密かに人気酒造さんのファンだった私。

美味しい日本酒も美味しい焼酎も沢山あるんだもん。お酒好きにはたまらない酒造さんです。

遊佐社長からは”人気一”というブランドが出来たきっかけのお話〜日本酒造りの基礎〜震災後の想い等、日本酒づくりには欠かせない肝となるお話を伺いました。

原発事故によって受けた被害。
お酒からの放射性物質検出は一度も無いという事実にも関わらず、福島のお酒というだけで受ける風評被害への苦悩。
忘れちゃいけないことと忘れて欲しいこと。

遊佐社長のお話を伺いながら、私はこれまで福島に通ってきた中で交流してきた方々から聞いたお話も思い出していました。

お話を伺った後は、銘柄を見ずに3つの日本酒の試飲。
それぞれ、香りも辛みも味も全く異なるお酒。
今回の日本酒造りプロジェクトで作るなら・・・ということを考えて試飲。

試飲の後はチームごとにミーティング。
*新たな日本酒の名前
*ラベルデザイン案や瓶のデザイン
*お酒のコンセプト
*価格
*削りを何%にしてどんな日本酒にするか
*販売店舗や今後の展開イメージ
などなど、細かいところまで話し合いを進めました。

この結果は乞うご期待(笑)
詳細が決まり、皆様に発表できる時が訪れましたらまたご報告致します!

ちなみに発売予定は今年2020年3月、お酒好きな全国の皆様、楽しみにしていてくださいね✨

まとめ

この2日間で感じたこと。

それは、
東日本大震災と原発事故を乗り越えようとする人の強さと温かさ
でした。

被害の爪痕は今なお残り、苦悩も沢山ある中で、それを上回る人の強さと温かさ。
忘れるのではなく、乗り越える。
乗り越える為に、挑戦し続ける。
当たり前のような言葉に聞こえるけれど、当たり前に出来ることじゃない。

富岡の方々から感じた「再生力」「人への温かさと優しさ」
悲しい想いや辛い想い、苦悩、これらを経たからこそのものだと私は感じました。


2014年から訪れている福島、そしてこれからも通い続ける福島。

今まで東北へ通い続けてきた中で行っていた活動に加え、とみおかアンバサダーとして出来る活動を広げていきたいと思っております。

私達とみおかアンバサダーが携わった新しい日本酒が、
*富岡町を代表するものになること*富岡町の方々と東北へ想いを寄せる方々との架け橋的な存在になること*農家さんや酒造さん・町の方々や関係者の方々・このお酒を手にとってくださる全ての方にとって、輝かしい未来を象徴するものになること*
を願っています。


ブログに載せた写真は一部ですので、他の写真はこちらのアルバムよりご覧ください📷
とみおかアンバサダー活動記録写真


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最後まで読んで頂き、ありがとうございました😊

#とみおかアンバサダー
#富岡町


コメント

  1. 匿名 より:

    これからの活動も応援しています。チェックしますね!

    • akane murahashi より:

      匿名さん✨
      ありがとうございます!
      ブログ とSNSで活動情報をお伝えしていきますね
      これまでの東北活動も継続して、ダブルで活動していきたいと思っております
      今後ともどうぞよろしくお願い致します!

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